イーライリリーの経口GLP-1受容体作動薬「Orforglipron」、2型糖尿病治験でセマグルチドを上回る効果
イーライリリーの新薬オルフォルグリプロンが、経口セマグルチドとの比較試験で優れた血糖降下および減量効果を示した。食事制限のない服用が可能という利便性もあり、次世代の経口GLP-1製剤として注目されている。
イーライリリーが開発中の新しい経口薬「Orforglipron(オルフォルグリプロン)」が、第3相臨床試験において、既存の経口セマグルチド(製品名:リベルサス)を上回る血糖コントロールおよび体重減少効果を示した。この研究結果は医学誌『The Lancet』に掲載された。
1,698名の2型糖尿病患者を対象とした1年間の試験では、オルフォルグリプロンを服用した群の最大43%が10%以上の体重減少を達成したのに対し、セマグルチド群では21%にとどまった。また、血糖値が正常に近いレベルまで改善した割合も、オルフォルグリプロン群(約25%)がセマグルチド群(約12%)を大きく上回った。
オルフォルグリプロンの大きな利点は、空腹時に服用しなければならないセマグルチドとは異なり、食事と一緒に服用できる利便性にある。一方で、消化器系の副作用により治療を中断した割合はオルフォルグリプロン群で約10%と、セマグルチド群の5%よりも高かった。承認されれば、注射を回避したい肥満や糖尿病患者にとって、極めて有効な新しい選択肢となることが期待されている。