FDA、加工食品の安全免除見直しを検討 新型肥満症薬レタトルチドも注目
FDAは、超加工食品の安全免除措置(GRAS)の取り消しを検討している。これと並行して、3つの受容体に作用する新型の肥満症治療薬レタトルチドが第3相試験に進んでおり、承認に向けた動きに注目が集まっている。
米国食品医薬品局(FDA)は、コーンシロップを含む多くの超加工食品に与えられている安全性の免除措置(GRAS:一般に安全と認められる)を取り消すかどうかの検討に入る。ロバート・F・ケネディ・ジュニア保健福祉長官が明らかにしたもので、元FDA局長のデビッド・ケスラー博士らの主張に応じた形だ。ケスラー氏は、超加工食品はタバコ以上に公衆衛生上の懸念がある可能性があると警鐘を鳴らしている。
GRAS免除は本来、スパイスやベーキングパウダーなどの一般的な原材料を対象としたものだったが、1997年の規則改正により企業が独自に新物質を追加できるようになった。その結果、安全データが不明な数千もの添加物が食品に含まれる事態を招いている。ケネディ長官は、企業が肥満への寄与がないことを証明できない限り、これらの免除を取り消すべきだとしている。
一方、新世代の肥満症治療薬「レタトルチド(retatrutide)」も注目を集めている。この薬は、GLP-1、GIPに加え、グルカゴン受容体の3つをターゲットとする「トリプル受容体作動薬」だ。肝臓や脂肪組織に直接作用するグルカゴン効果により、既存の薬を上回る効果が期待されている。現在は第3相臨床試験の段階にあり、米国や欧州、日本を含む世界中のどの国でもまだ規制当局の承認は受けていないが、その進展が注視されている。