Eli Lilly、中国への投資とパイプライン拡充で経口GLP-1薬Orforglipronを前進
Eli Lillyは、経口GLP-1薬Orforglipronの承認見込みを前に在庫積み増しと製造投資を進め、中国で10年・30億米ドル規模の投資計画も示した。加えて、**Retevmo**の早期肺がんにおける第3相試験の良好な結果や、Scribe TherapeuticsとのCRISPR協業のマイルストーン達成により、肥満・糖尿病以外にも広がる開発パイプラインを印象づけた。
Eli Lillyは、経口減量薬Orforglipronの発売に向け、想定される承認に先立って在庫を大幅に積み増すとともに、新たな製造投資で支える構えだ。同社は、経口GLP-1薬orforglipronに関連して中国で10年にわたり総額30億米ドルを投資する計画を示す一方、compounded tirzepatideの安全性について米国規制当局に別途働きかけている。
同社とScribe Therapeuticsは、次世代CRISPRベースの遺伝子医薬に関する協業で重要なマイルストーンに到達した。Lillyはまた、がん治療薬Retevmoについて、早期肺がんを対象とした第3相臨床試験(Phase 3 trial)で良好な結果が得られたと報告した。
Orforglipronは、注射よりも錠剤を好む患者に訴求し得る経口治療へと同社の存在感を広げることを狙う。同社はすでに、肥満および糖尿病治療で広く注目を集めている。
Eli Lillyの株価は1,036.05米ドルで推移しており、アナリスト目標株価1,201.63米ドルを約14%下回る。あるバリュエーションモデルでは、同社株は推定公正価値を約26.1%下回って取引されているという。同社は直近30日で株価が5.28%下落し、年初来では8.82%下落した一方で、1年の総株主リターンは21.99%、3年の総株主リターンは3倍強となっており、より長期では力強いモメンタムが示唆される。
現在のPERは42.6倍で、公正な水準とされる42.5倍とおおむね一致するものの、米国医薬品(US Pharmaceuticals)の平均17.4倍および同業平均18.5倍を大きく上回る。これは、成長や利益率が想定を下回った場合に許容余地が小さいことを示唆する。
Scribe Therapeuticsとの協業の進展と、Retevmoの第3相データは、肥満と糖尿病を超えて広がるパイプラインを示している。承認、製造能力の立ち上げ、追加の試験結果の公表が進むにつれ、市場の注目を集める製品構成は医療分野の各セグメントへと広がる可能性がある。