議会、トランプ政権が提案した科学予算の大幅削減を退ける

議会はトランプ政権が提案した大幅な科学予算削減を退け、NIH予算を約4億1,500万ドル増の487億ドルとした。NASAとNSFの削減幅も政権案を大きく下回り、議会は助成金配分や間接費率をめぐる政権の裁量にも歯止めをかけた。

共和党が上下両院を支配する中、議会は科学予算をめぐる政権の最も極端な提案を体系的に退けてきた。今月、トランプ大統領が署名して成立した歳出法案では、議員らはNIH予算を約40%削減することを見送っただけでなく、逆に約4億1,500万ドル増額し、最終的な総額を487億ドルとした。これは前年度からほぼ横ばいである。

議員らは、がん研究、アルツハイマー病、そして神経技術の開発に向けたBRAIN Initiativeに対する重点的な資金を上積みした。議会はまた、行政府の越権を抑えるための詳細な文言も盛り込んだ。NIHは間接費率の仕組みを一方的に変更できないことを改めて確認し、新規助成を圧迫する複数年助成へ資金を振り向ける機関の裁量を制限したほか、割り当てられた資金が実際に配分されていることを担保するため、助成金の採択と打ち切りについて毎月議会に説明するよう求めた。さらに、外部の科学的意見と議会の監督の下で、研究所長の採用の専門職化をNIHが継続するよう指示した。

同様の傾向は他機関でも見られる。NASAの削減率は、政権が求めた24%ではなく1.6%にとどまった。NSF予算も57%ではなく3.4%の減少となった。

トランプ政権はNIH予算を約40%削減することを提案していた。大学に対し、施設、コンプライアンス、セキュリティ、設備といった費用を補填する連邦助成金の一部である間接費回収率を15%に上限設定しようとし、研究インフラに数十億ドル規模の打撃を与えるおそれがあった。さらに同政権は助成金交付を滞らせ、機関幹部を一掃し、資金配分の決定に政治的承認要件を課した。例えば、助成金交付前に政治任用の上級幹部の承認を必要としたほか、人種間の健康格差に対処するプログラムを打ち切り、特定の大学を対象とした資金凍結も実施した。

昨秋にScienceで公表された研究は、1980年から2020年までの連邦科学予算の包括的データベースを分析した。このデータベースには、NIH、NASA、NSF、CDC、国防総省の研究開発プログラムなど27機関にまたがる171の予算勘定が含まれている。共和党が下院または大統領職を握っていた時期には、科学予算は総じて高く、民主党が支配していた場合と比べ、共和党が下院を支配していた場合は予算勘定1件当たり平均約1億5,000万ドル、共和党大統領の下では平均約1億ドル多かった。分析では、共和党支配下でNIHへの歳出が有意に高く、共和党大統領の下でCDCへの資金が多く、NASAとNSFへの支援もわずかに高いことが示された。

このデータベースの予算勘定は、企業との契約や助成金交付を通じて行われる科学研究を含め、連邦政府全体の科学・研究に配分される恒常的な運営費を追跡している。一方で、研究者に直接支出される助成金の流れは追っていないため、Harvard、Columbia、Pennを含む大学に対して政権が課したような資金凍結は、この数字には反映されていない。

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References

  1. Trump Fired The Entire National Science Board. Here's Why That Matters - Forbes · forbes.com
  2. President Trump aimed to cut science funding . Congress has quietly restored much of it · cfpublic.org
  3. The Republicans Made Peace With Science - The Atlantic · theatlantic.com