トランプ政権の研究費削減で科学者が職と資金を喪失

トランプ政権による米国の科学予算削減を受け、CDCやNational Park Service、Environmental Protection Agencyなどの連邦機関で数千の研究職が打ち切り・凍結となった。Harvard Universityの研究資金喪失やUSAID支援の研究所閉鎖など、老化研究から食料安全保障に至るまで影響が広がっている。

何十年ぶりともいえるトランプ政権による米国の科学予算の大幅削減を受け、CDC(Centers for Disease Control and Prevention)、National Park Service、Environmental Protection Agencyなどの連邦機関で、数千の職が打ち切られるか凍結された。今年度の提案予算には、NASANational Science Foundationといった機関への大幅削減も盛り込まれている。

老化を研究するHarvard Universityの教授は5月、同大学が運営全般にわたる抜本的な変更を求める要求に従うことを拒んだことを受け、White Houseが報復したことで研究資金のほぼすべてを失った。White Houseは研究助成金と契約の数十億ドルを打ち切った。教授はパネル討論の司会を務める準備をしていたところ、「連邦の資金提供機関からの通知により、あなたのプロジェクトの1件(または複数)が終了となったため、このメールを送付しています」と記されたメールを受け取った。彼がこれからインタビューしようとしていたパネリストたちも資金を失っていた。

U.S. Agency for International Developmentの資金提供を受けていたHorticulture Innovation Labは、その活動が米国政府にとってもはや関心の対象ではなくなり、閉鎖が必要だとの通知を受けた。同ラボは果物・野菜研究に注力する数少ない組織の一つだった。同ラボは、西アフリカと東アフリカ、南アジア、中米の科学者に資金を提供し、農家と協力して土壌要件の検討、生産量の増加、収穫後の課題をめぐる革新に取り組ませていた。さらに、小規模で低エネルギーの冷却・乾燥技術に投資し、果物・野菜の消費増加や、伝統的に女性の作物から女性の生計が向上することの確保に関する社会科学研究も実施していた。同ラボは、実験が継続している最中に、University of California, Davisで10人いるスタッフ全員を解雇せざるを得なかった。

こうした削減は、その一部が無差別に見えることもあり、科学コミュニティ全体に混乱と士気の低下をもたらしている。Health and Scienceデスクの編集者は次のように述べた。「トランプ政権が掲げる理由が何であれ、これは米国の科学事業に甚大な悪影響を及ぼしている。米国の科学事業は、過去60〜70年における米国の代表的な達成の一つだ。米国は研究の卓越性、そして研究の支援国としての模範だった。しかし、その景観が劇的に変わりつつある。」

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References

  1. His Harvard Lab Was Thriving. Then Came the Cuts. - The New York Times · nytimes.com
  2. Her Lab Worked to Future-Proof Fruits and Vegetables - The New York Times · nytimes.com
  3. Documenting a 'Drastically Changing' Scientific Landscape - The New York Times · nytimes.com