製薬大手、Trump政権の薬価合意による財務影響は限定的と説明

製薬大手各社は、Trump政権との薬価合意が業績に与える影響は限定的、もしくはほぼないと説明したが、詳細は非公表のままである。一方、Novo NordiskとEli Lillyは、GLP-1製剤の現金払い価格引き下げとMedicare適用拡大が見通しにより大きく影響すると述べた。

製薬大手によるTrump政権との薬価合意は、収益への影響がほとんど、あるいは全く目立たない水準にとどまり、直近の四半期決算説明会でもこの合意が話題に上ることはほとんどなかった。最終的に患者がどの程度恩恵を受けるのかは、なお不透明である。

主要製薬企業10数社超が関与した合意の詳細は非公表だが、業界側は規制面での確実性を高める見返りとして、一部薬価で譲歩した。米国メディケア・メディケイド・サービスセンター(Centers for Medicare and Medicaid Services, CMS)の長官は、価格調整の多くは、もともと薬価が低いMedicaid向けのものだったとし、業界はおおむね健闘したと述べた。

一部企業は、こうした合意の影響をすでに2026年見通しに織り込んでいると説明した。Pfizerは、2025年の戦略的対応が、薬価や関税に関する透明性向上を含む重大な不確実性の解消に寄与し、自社事業の基礎的な強靱性を示したと述べた。Gileadは、収益への下押し圧力は管理可能だとし、Trump大統領と結んだ合意に加え、Affordable Care Actの変更により、主力のHIV事業が2026年に約2%の影響を受けると説明した。

例外だったのは、Novo NordiskEli Lillyという肥満症治療薬メーカー2社で、両社は締結した合意について、より大きな影響があると描写した。両社は、一定の対象集団についてMedicareでの薬剤給付を受ける見返りに、自社のGLP-1製剤の現金払い価格を引き下げることで合意した。Lillyは、交渉後の薬価引き下げが業績見通しにマイナスの影響を与えたとしつつも、その譲歩は、薬剤を利用できる人口の拡大によって十分に相殺されると述べた。Novo Nordiskは、今年の売上減少を予想する理由の一つとして薬価面での譲歩を挙げたが、一方でLillyに市場シェアを奪われつつもある。

政権は議会に対し、米国の薬価を、特定の先進国で支払われている最安値に連動させる**最恵国(most favored nation)**法の可決を求めている。これは、Medicaid向け医薬品や今後発売される新薬に対する任意の値下げより、はるかに踏み込んだ措置となる。

Trump氏の施策が世界最低水準の薬価をもたらしているとの別の主張については、より限定的な実態が示されている。あるプログラムの対象は、国内に数千ある処方薬のうち61品目にとどまり、保険未加入で現金払いをする患者を支援する目的で設計されていたが、処方薬保険に加入している米国人の85%は対象ではなかった。そのプログラムで示された例では、Wegovyの中用量は349ドルで、日本の163ドル、ドイツの198ドルと比べて高かった。Xigduoはドイツの方が116ドル安く、Xeljanzは同国で1,653ドル安かった。

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References

  1. Don't believe Trump's claims about making life more affordable | Steven Greenhouse · theguardian.com
  2. Big Pharma financially unfazed by drug price deals - Axios · axios.com
  3. GOP must be called out on Trump's drug failures - Las Vegas Sun News · lasvegassun.com