進行形NSCLCでの免疫療法、成績に差…複数の研究が示す治療戦略の比較

進行非小細胞肺癌(NSCLC)に対するさまざまな免疫療法アプローチを評価した最近の複数の研究が注目されている。PD-L1陰性腫瘍に対するニボルマブ+イピリムマブと化学療法の併用療法における長期的 benefits、PD-(L)1 再チャレンジ戦略の限られた有用性、およびPD-L1高発現患者におけるTIGIT阻害薬とPD-1阻害薬の併用による有望な初期シグナルが報告されている。

進行非小細胞肺癌(NSCLC)に関する最近の研究では、異なる免疫療法戦略においてさまざまな成績が示されている。PD-L1陰性腫瘍に対するニボルマブ+イピリムマブと化学療法の併用による長期生存利益、免疫療法耐性後のPD-(L)1再チャレンジ戦略の限られた有用性、TIGIT阻害薬とPD-1阻害薬の併用による有望な初期結果を報告する3つの研究がある。

Lung Cancer に掲載された多施設後験的研究は、2019年から2022年にかけて日本の13施設で実施された、457人の患者を対象とした2種類の第一線免疫療法レジメンを比較した。その結果、PD-L1陰性進行NSCLC(PD-L1腫瘍細胞陽性割合(TPS)1%未満と定義)の患者において、ニボルマブ+イピリムマブと化学療法(NICT)は、ペムブロリズマブと化学療法(PCT)に比べて持続的な長期生存利益を提供したことがわかった。中央値40ヶ月超の追跡調査において、NICT群の全生存期(OS)中央値は47.4ヶ月、PCT群は16.6ヶ月であった。調整ハザード比は0.50(95%信頼区間 0.31-0.83、p=0.007)であり、死亡リスクが約50%低下したことを示している。36ヶ月生存率は、NICT群で51.5%、PCT群で28.2%であった。PD-L1 TPSが1%以上の患者群では、2レジメン間で生存成績に差はなかった。

別の研究として、免疫療法耐性後のPD-(L)1再チャレンジ戦略に関する系統的レビューとメタ分析が実施され、3,081人の患者を対象とした10件のランダム化比較試験と、106件の非ランダム化介入研究が分析された。この分析では、PD-(L)1阻害薬+化学療法、VEGF標的併用療法、チロシンキナーゼ阻害薬併用療法、デュアル免疫チェックポイント阻害、バイスペシフィックレジメンといった再チャレンジアプローチが評価された。プールされたOSハザード比は0.91であり、標準的な化学療法に対する統計学的に有意だが臨床的に限界的な改善を示した。無増悪生存期(PFS)のプールハザード比は0.89、客観的奏効率(ORR)のオッズ比は1.12に留まった。本研究では、原発耐性と獲得耐性が区別された。獲得耐性を示した患者は、プールOSハザード比が約0.83~0.86であり、より良好な成績を示したのに対し、原発耐性を示した患者には実質的な benefits がなかった。

第2相ARC-10試験では、サイレントFc領域を有するTIGIT阻害薬ドムヴァナリマブと、PD-1阻害薬ジンベレリマブの併用療法が、Stage IIIB-IV NSCLCかつPD-L1 TPS≥50%の98人の患者を対象に第一線治療として評価された。患者は、ドムヴァナリマブ+ジンベレリマブ、ジンベレリマブ単剤、またはプラチナ二剤併用化学療法のいずれかに2:2:1で無作為化された。併用療法群のPFS中央値は11.5ヶ月、ジンベレリマブ単剤群は6.2ヶ月、化学療法群は9.6ヶ月であった。併用療法とジンベレリマブ単剤比較のPFSハザード比は0.69であった。OS中央値は併用療法群では未到達、ジンベレリマブ単剤群は24.4ヶ月、化学療法群は11.9ヶ月であった。1年生存率は、併用療法群で約68%、ジンベレリマブ群で57%、化学療法群で50%であった。ORRは、併用療法群で44.7%、ジンベレリマブ群で35.0%、化学療法群で35.3%であった。

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References

  1. Nivolumab Plus Ipilimumab With Chemotherapy Shows Long-Term OS Advantage in PD-L1 ... · oncodaily.com
  2. PD-(L)1 Rechallenge After Immunotherapy Resistance in Advanced NSCLC - OncoDaily · oncodaily.com
  3. Domvanalimab Plus Zimberelimab as First-Line Therapy for Advanced Non-Small Cell Lung Cancer · oncodaily.com