菜食・完全菜食で育っても、2歳時の発育阻害リスク上昇とは結び付かず
約120万人の乳児を対象とした研究で、菜食および完全菜食での養育は、2歳時の発育阻害リスク上昇とは関連しないことが示された。完全菜食の家庭では生後早期の低体重オッズが高かったものの、その差は時間とともに縮小し、2歳時点では有意ではなくなった。
乳児の成長は、菜食で育てられているからといって発育阻害を起こしやすくなるわけではないとする新たな研究が発表された。約120万人の乳児を追跡した結果、完全菜食および菜食の家庭で育てられた子どもは、2歳までに雑食の同年代児とほぼ同じ成長曲線をたどっていたことが、最近JAMA Network Openに掲載された研究結果で示された。
この研究では、研究者らが2014年から2023年までのイスラエル保健省の記録を解析した。同省は国内の子どもの約70%の発達を追跡している。これらのデータを用いて、菜食の家庭(全乳児の1.2%)または完全菜食の家庭(0.3%)で育てられた乳児と、雑食の家庭(98.5%)で育てられた乳児を比較した。
その結果、食事パターンにかかわらず、乳児の成長パターンは類似していた。また2歳時点でも、発育阻害の割合はすべての食事パターンで低く、雑食で3.1%、菜食で3.4%、完全菜食で3.9%であり、群間のリスク差に有意差はなかった。
完全菜食の家庭の乳児では、生後60日以内に低体重であるオッズが37%高かったが、この差は時間の経過とともに縮小し、2歳時点ではもはや有意ではなかったと研究者らは述べた。
研究者らは、妊娠中および幼児早期の栄養充足性に対する懸念は依然として存在し、とりわけビタミンB12、鉄、ヨウ素、ビタミンD、カルシウム、長鎖オメガ3脂肪酸に関する懸念があるとした。研究は次のように結論付けた。 「今回の知見は、家族の完全菜食パターンが乳児の適切な成長を支え得ることを示唆しているが、完全菜食の質や妊娠中・乳児期の栄養カウンセリングが最適な乳児の発達をどのように支えるのかを明確にするためには、さらなる研究が必要である」