高リスク小児でclesrovimabの安全性が2つのRSVシーズンで一貫—SMART試験

第III相SMART試験のデータにより、重症RSV感染症リスクが高い2歳未満の小児において、clesrovimabは2つのRSVシーズンを通じて一貫した安全性と有効性を示した。いずれのシーズンでも薬剤関連の重篤な有害事象は報告されなかった。

Merck & Coは、重症呼吸器合胞体ウイルス(RSV)感染症のリスクが高い2歳未満の乳幼児を対象にEnflonsiaclesrovimab)を評価した第III相SMART試験の新たなデータを報告した。イタリア・ローマで開催されたRespiratory Syncytial Virus Foundation会議で発表された本結果は、2つのRSVシーズンにまたがる参加者に焦点を当てている。

本試験は、一部盲検化、無作為化、多施設、palivizumab対照で実施された。対象は、在胎29週未満の早産児、在胎29〜35週の中等度早産児に加え、早産に伴う慢性肺疾患(CLD)または先天性心疾患(CHD)を有する乳児であった。第1RSVシーズンでは、502例がclesrovimab 105mgの単回投与を受け、501例が筋肉内注射による毎月のpalivizumab投与を受けた。

第2シーズンでは、CLD、CHD、または特定の早産関連リスク条件を有する2歳未満の適格小児276例が、105mg注射を2回行うオープンラベルのclesrovimab 210mg投与を受けた。第2シーズンで治療を受けた小児のうち、99%はCLD(n=229)またはCHD(n=43)を有していた。

結果によると、第2RSVシーズン開始時にclesrovimabを投与された2歳未満小児における安全性は、第1シーズンで観察されたものと概ね一貫していた。いずれのシーズンでも、薬剤に関連した重篤な有害事象は報告されなかった。第2シーズンの投与後1〜5日における要請(solicited)有害事象は、易刺激性(13.0%)、傾眠(8.7%)、食欲低下(6.9%)、注射部位疼痛(4.3%)、注射部位紅斑(1.8%)、注射部位腫脹(1.8%)、発熱(1.1%)であった。

第1シーズンでは、clesrovimab群の有害事象として、易刺激性28.8%、傾眠18.9%、食欲低下13.5%、注射部位疼痛7.8%、注射部位紅斑6.2%、注射部位腫脹6.2%、発熱0.8%が報告された。palivizumab群では、それぞれ33.7%、22%、13.2%、10.8%、6.4%、5.6%、1.2%であった。

第1シーズンにおける投与後150日(5カ月)までのRSV関連・医療受診を要する下気道感染(MALRI)の発生率は、clesrovimab群で3.2%(95% CI, 1.8-5.2)、palivizumab群で3.4%(95% CI, 2.0-5.6)であった。RSV関連入院は、それぞれ1.0%(95% CI, 0.3-2.4)と1.7%(95% CI, 0.7-3.3)であった。

RSV第2シーズンにclesrovimabを投与された小児では、下気道感染または重症度を示す指標を少なくとも1つ伴うRSV関連MALRIおよびRSV関連入院の発生率は、投与後180日(6カ月)までにそれぞれ7.3%(95% CI, 4.4-11.4)および3.0%(95% CI, 1.3-5.9)であった。これらの割合は、対象小児のベースラインリスクの高さと、COVID-19後のRSV疾患負荷を反映している。

第2RSVシーズンにおけるリスク高値の2歳未満小児で達成されたclesrovimabの血清中濃度は、主要第2b/3相CLEVER試験(MK-1654-004; NCT04767373)における健康乳児で観察されたものと同程度であり、本集団への有効性の外挿を支持した。

最新の結果は、適応拡大に向けた評価のため、FDAを含む規制当局に提出される予定である。clesrovimabは現在、初回のRSVシーズンにある乳児を対象として、カナダ、米国およびその他複数の国で承認されている。米国では、乳児の体重にかかわらず、承認用量は105 mg(0.7 mL)を筋肉内投与し、約5カ月間の防御を提供するよう設計されている。FDAは2025年6月に、若年乳児におけるRSV予防としてclesrovimabを承認した。

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References

  1. MSD reports Phase III SMART trial outcomes for infants' RSV risk · clinicaltrialsarena.com
  2. Phase 3 SMART Trial Supports Clesrovimab for High-Risk Children in Second RSV Season · patientcareonline.com
  3. Clesrovimab shows promise in high-risk infants across 2 RSV seasons · contemporarypediatrics.com