BioVersys、結核治療薬AlpEの第2b相試験で初回患者に投与

BioVersysは、alpibectir-ethionamide(AlpE)を一次治療結核薬と併用して評価する肺結核第2b相試験で、初回患者への投与を開始した。第2a相で得られた有望な結果はNew England Journal of Medicineに掲載されており、本試験の結果は2027年末までに得られる見込みだ。

BioVersys AGは2026年3月12日、肺結核を対象とした第2b相臨床試験において、最初の患者への投与を開始したと発表した。本試験は、一次治療(first-line)結核薬との併用下でalpibectir-ethionamide(AlpE)の有効性、安全性、薬物動態を評価する(NCT05807399)。新たな第2b相試験では、薬剤感受性肺結核(DS-TB)の成人被験者の一部に対し、RZEとAlpEの併用を2カ月間投与し、その後RH単独を18週間投与することで、AlpEの有効性、安全性、薬物動態を評価する。

本試験は欧州連合(EU)のIMI2 UNITE4TBプロジェクトの下、アフリカ6カ国で実施され、LMU University Hospital MunichのInstitute of Infectious Diseases and Tropical Medicineが治験スポンサーを務める。この第2b相の結核薬併用試験を通じて、BioVersysとパートナーであるGSKは、この独自の併用療法の開発を進め、用量探索および将来の結核薬レジメンにおけるAlpEの位置付けの可能性に関して次の段階へ進むとしている。本試験は2027年末までに結果が得られる見込みである。

この第2b相試験に先立ち、AlpEは第2a相試験(2本目)も実施されており、一次治療結核薬との併用で、オープンラベル試験として14日間にわたり評価された。主要データ(top-line data)は2026年第2四半期(Q2)に利用可能となる見込みである。この試験ではAlpEは概ね良好に忍容され、第2b相への移行を支持する結果となった。BioVersysはまた、結核性髄膜炎(meningeal TB)を対象とした第2相試験を2026年上半期(H1)に開始する計画である。

同社は、肺結核患者を対象としたAlpEの第2a相臨床試験から得られた有望な概念実証(proof of concept)結果をNew England Journal of Medicineに公表している。第2a相bEto-TB臨床試験は、TASK、GSK、BioVersysの3者コンソーシアムにより南アフリカで実施され、2024年4月に完了した。AlpEは、肺結核患者を対象に実施された7日間の早期殺菌活性(early bactericidal activity:EBA)試験において、有望な臨床的概念実証を示した。

Alpibectir(旧称BVL-GSK098)は、BioVersysの受賞歴のあるTranscriptional Regulatory Inhibitory Compounds(TRIC)プラットフォームから創出された低分子であり、GSK、Institut Pasteur Lille、University of Lilleとの成功した共同研究により開発された。AlpEの開発は、Innovative Medicines Initiative(IMI2)Joint Undertaking、EDCTP、そして現在はUNITE4TBを通じて、欧州連合および欧州製薬産業から強力な支援を受けてきた。

本化合物は、結核治療において、既存抗菌薬であるethionamide(Eto)またはprothionamide(Pto)の活性を増強し、耐性を克服するための新たなコンセプトを体現する。AlpEは、現在の一次治療レジメンにおけるisoniazid(INH)の代替となること、あるいは結核性髄膜炎を含む将来のレジメンに新規の殺菌性薬剤として追加されることを目指している。

2023年、AlpEの固定用量配合剤は、結核治療を対象として米国Food and Drug Administration(FDA)からオーファンドラッグ指定(orphan-drug designation:ODD)を受けた。同様に2025年には、AlpEがEuropean Medicines AgencyEMA)からOrphan Designationを付与された。

結核は世界的にみて感染症による主要な死亡原因の一つであり、薬剤耐性の拡大により多くの既存治療の有効性が低下しつつある。Alpibectirはethionamideとの併用による結核への対応において、一貫して新たな治療選択肢としての可能性を示している。複数の第1相および第2相臨床試験で有望な安全性プロファイルが示され、概ね良好に忍容されると考えられている。また、第2a相試験では、結核患者において7日間の早期殺菌活性がisoniazidと同程度であることが示され、すでに臨床的概念実証を達成している。

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References

  1. BioVersys Announces First Patient Dosed in Phase 2b Clinical Trial of AlpE in Pulmonary ... · eqs-news.com
  2. BioVersys Achieves Breakthrough in Tuberculosis Treatment - WebDisclosure · webdisclosure.com
  3. BioVersys and partners' phase 2a tuberculosis trial results published in New England ... · eqs-news.com