RFK Jr.が「ケト食で統合失調症が治る」と主張 専門家は根拠不十分と反論
U.S. Health SecretaryのRobert F. Kennedy Jr.は、ケトジェニックダイエットで統合失調症や双極性障害が治ると主張した。これに対し精神医学の専門家は、現時点の科学的根拠はその主張を支持しておらず、実証された治療を食事介入で置き換えるべきではないと指摘している。
U.S. Health SecretaryのRobert F. Kennedy Jr.は今週、ケトジェニックダイエットが統合失調症を治癒し得ると主張したが、医学専門家らは、その主張は科学的根拠が示す範囲を大きく超えていると指摘している。Tennessee State Capitolで演説したKennedyは、食事が精神疾患において大きな役割を果たすと聴衆に語った。
Kennedyは、Harvardの医師が「ケト食で統合失調症を治した」と述べ、食べるものを変えたことで双極性障害と診断されなくなった人もいると付け加えた。「私が2日前に見た研究では、食事を変えることで双極性障害の診断が外れる人がいる」とKennedyは語った。
「現時点で、ケトジェニックダイエットが統合失調症を治癒するという信頼できる証拠はない」とColumbia Universityの精神医学教授は述べた。メンタルヘルスの専門家は、既存の報告が非常に小規模であることを強調している。American Psychiatric Associationの前会長は、「ケトジェニックダイエットが統合失調症の症状を改善し得ると私たちが分かっている、ましてやその病態を『治す』ことができると示唆するのは、単に誤解を招く」と述べた。
Kennedyが言及したのは、Harvardの精神科医による研究とみられる。2019年に、その精神科医は、ケト食を実践している間に統合失調症の症状が寛解した2人の患者について記述していた。その研究者は後に、この食事法を「有望な」アプローチだとしつつも、治癒ではないと述べた。
ケト食は脂肪が多く、炭水化物が極めて少ない。減量目的で人気がある一方、長期的に続けるのは難しく、心臓の健康リスクを高める可能性がある。短期の研究の一部では、ケト食が特定の症状に役立つ可能性が示唆されているが、多くは比較のための対照群を欠いている。
統合失調症は思考、感情、行動に影響を及ぼし、通常は生涯にわたる治療を要する。抗精神病薬は依然として主要な治療法だが、体重増加や疲労などの副作用を起こし得る。専門家は、食事が全身の健康において一定の役割を果たし得る点では一致しているものの、実証された治療法を置き換えることには警鐘を鳴らしている。