Danaher、99億ドルでMasimo買収 診断事業を拡大へ
Danaherは、血中酸素モニタリングや患者モニタリング機器を取り込むため、Masimoを$9.9 billionで買収することで合意した。Danaherは買収資金の一部として約€3 billionのユーロ建てシニアノートも発行しており、取引完了は2026年後半を見込む。
Danaherは、血中酸素濃度を監視する機器を取り込み診断ポートフォリオの拡充を図るため、$9.9 billion規模でMasimoを買収する。Danaherの買収価格は**$180 per shareで、Masimoの直近終値に対して38.3% premiumとなる。買収完了は2026年後半を見込む。今回の資金調達はDanaherによるMasimo買収計画の資金手当に充てることを目的としており、Danaherは約€3 billionのユーロ建てシニアノートによる大規模な債券発行**も開始した。
この買収によりDanaherの診断部門は拡充される。侵襲的なRadiometerの血液分析装置を、Masimoの非侵襲的なpulse oximeters、脳機能・呼吸モニタリング機器などの製品群が補完する形となる。これによりDanaherの患者モニタリングおよび医療機器分野での存在感は高まる見通しだ。
今回の案件は、Danaherが中核事業である創薬支援ツール事業の外へ踏み出し、血中酸素モニタリング製品市場に足場を築く異例の動きとなる。創薬支援ツールを供給するライフサイエンス企業は、関税を巡る不透明感や、大学・政府の研究資金の伸び悩みに直面しており、そのため事業の多角化と非中核部門の強化を模索している。
Danaherは、買収完了後の最初の通期において、普通株1株当たり調整後希薄化純利益が15 to 20 cents押し上げられ、5年目の通期では約70 centsの押し上げ効果を見込む。Masimoは最近、音響ブランドDenonとMarantzを保有していたSound United部門を、昨年**$350 million**でSamsung傘下のHarmanに売却し、医療技術に特化した専業企業へと転換した。
Masimo株は34%高の$174.48まで上昇した一方、Danaher株は3.5%安となり、同社の**$150 billionの時価総額から$5 billion超**が失われる勢いとなった。Danaherにとって今回の債券発行は、Masimo買収のための資金余力を上積みするとともに、負債構成を変化させるものとなる。