肺がん薬brigatinib、卵巣がん治療の効果増強に期待

Mayo Clinicの研究者らは、FDA承認の肺がん薬brigatinibがPARP阻害薬と併用されることで、卵巣がん細胞の生存経路を遮断し、治療効果を高め得ることを示した。前臨床研究では健常細胞への有害性を示さず、今後は患者を対象に安全性と有効性を検証する臨床試験が計画されている。

Mayo Clinicのロチェスターの研究者らは、FDA承認の肺がん薬Brigatinibが、侵襲性の高い卵巣がんの治療においてPARP阻害薬の有効性を高め得ることを発見した。Science Translational Medicineに掲載された本研究は、がん細胞が治療抵抗性を獲得するために活性化する生存経路を、この薬が遮断できることを示している。

PARP inhibitorsは高悪性度卵巣がん治療の一般的な治療選択肢であり、DNA修復が障害されたがんでは有効であり得る。しかし本研究では、がん細胞のDNA修復機構の弱点を突くよう設計されたPARP阻害薬による治療後、卵巣がん細胞が生存機構を迅速に活性化することが見いだされた。

本研究の主要著者の一人である大学院生Julie Duffieldは、細胞死を回避できるようにする遺伝子を活性化することで、がん細胞がPARP阻害薬に対する防御機構を作り出し得ることを見いだした。チームはbrigatinibと同様のクラスに属する薬剤にも取り組み、brigatinibをPARP阻害薬と併用すると、健常細胞を損なうことなく有効な治療となることを見いだした。

薬理学の助教で本研究の著者は、PARP阻害薬の治療開始後、これらの卵巣がん細胞が防御機構をこれほど迅速に活性化する点に最も驚いたと述べた。PARP阻害薬は、あらゆるDNA損傷の修復に不可欠なDNA修復を阻害する一方で、brigatinibはPARP阻害薬治療が始まると直ちに卵巣がん細胞が活性化する生存経路を遮断する。

この適応的な生存応答を遮断することで、耐性化を防ぎ、患者の転帰を改善できる可能性があると研究者らは提案している。本研究は前臨床段階にある。研究者らは、患者における安全性と有効性を検証する臨床試験 (clinical trial) のために医師と連携する計画だ。

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References

  1. Mayo Clinic study finds lung cancer drug shows promise for ovarian cancer treatment · kttc.com
  2. Narrowing the Scope: PARP Inhibitor Restrictions in Ovarian Cancer | Targeted Oncology · targetedonc.com
  3. Mayo Clinic Study Finds Lung Cancer Drug May Enhance PARP Inhibitor Effectiveness in ... · geneonline.com