AIが腫瘍学臨床試験を変革、AethlonはオーストラリアでHemopurifierがん試験を前進

エージェント型AIモデルが腫瘍学領域の臨床試験設計を効率化し、第II相から第III相への移行における失敗リスクを低減しつつある。別途、Aethlon MedicalはオーストラリアでHemopurifierデバイス試験を進め、安全性データの堅調さと患者登録の加速を示している。

半自律型および自律型の基盤モデル(foundation models)は、臨床試験(clinical trial)の効率化を通じてがん研究と抗がん薬開発を支援し、第II相から第III相試験への移行で失敗するリスクを低減している。これらのツールは大規模な被験者募集の必要性を実質的に取り除き、規制当局の審査プロセスの迅速化にも寄与し得る。

大手製薬企業と専門AI企業の協業により、電子カルテ、臨床検査、病理画像、病理レポート、放射線画像、放射線レポート、そして患者の受診・入院過程で生じる非構造化ノートを基盤とした、腫瘍学領域で最大規模のマルチモーダル基盤モデルが構築された。自己教師あり学習モデルから抽出される患者の「埋め込み(embeddings)」は、特定治療に最も反応し得る患者の予測や、医療提供者が広く利用できるシステムを通じて、こうした潜在的ベネフィットをスケールして提供する方法など、重要な課題の解決に役立つ。

最新のAIシステムの主要な利点の一つは、比較的小規模なデータセットでも正確な一般化が可能であり、従来の研究開発ルートに比べ、必要な時間・人員、そして最終的なコストを大幅に抑えながら前進できる点にある。すでに数百万人規模の患者データで学習したモデルが活用されており、がんの早期検出や毒性予測における可能性が示されている。

2024年には、病理に適用したAIに基づき、TROP2 normalised membrane ratioを含む、抗体薬物複合体(antibody–drug conjugate)に対する初の予測バイオマーカーが、TROPION-Lung01試験に登録された非小細胞肺がん患者におけるdatopotamab deruxtecan治療の方針決定に有効であることが示された。このモデルは、計算病理における完全教師ありAIソリューションであるQuantitative Continuous Scoring(QCS)プラットフォームを用い、がん細胞の同定と、単一細胞解像度でがん細胞の細胞内区画における標的タンパク発現レベルの定量化を可能にする。

QCSの開発は、アルゴリズム開発における手作業のアノテーション(handcrafted annotations)の必要性を低減または不要化する最先端のフロンティア基盤モデルの実装によって大幅に加速され、推定2.5年としていた開発期間は約5.5カ月へと短縮された。

一方で、Aethlon Medicalは、抗PD-1単剤療法中に病勢安定または進行を示す各種固形腫瘍患者を対象に、潜在的治療としてHemopurifierの影響を評価するバスケット腫瘍学試験を実施している。Hemopurifierは、血漿分離、サイズ排除、独自のアフィニティ樹脂への結合を組み合わせることで、直径50-500nmのナノ粒子である有害な細胞外小胞(extracellular vesicles:EVs)を血液から結合・除去することを目的とした、治験中の体外循環デバイスである。

同デバイスは、標準治療に反応しない、または忍容できない進行がん/転移がん患者、かつエクソソームが疾患の発症や重症度に関与すると示唆されるがん種の治療を対象に、FDA Breakthrough Device designationを取得している。本試験はHemopurifierの安全性、実施可能性、最適用量の評価を目的としている。

最初の3人の患者(Cohort 1)は、機器の不具合や直後の合併症なく、1回4時間のHemopurifier治療を完了した。研究デザインとしては、Cohort 2参加者に対し1週間で2回のHemopurifier治療を行い、追加治療による用量反応があるかどうかの判断を支援する計画である。Cohort 1参加者は全員、7日間の安全性フォローアップも完了した。現時点までに、Hemopurifierに関連する重篤な有害事象(SAEs)または用量制限毒性(DLTs)は報告されていない。

登録を加速するため、Aethlon Medicalは臨床試験支援企業のTrialfactsと連携し、臨床試験広告、オンラインの事前スクリーニング、ならびに試験に参加するオーストラリア国内3施設への候補者紹介を行っている。Cohort 2の募集と治療は、pembrolizumabまたはnivolumabとの併用療法を受けている患者の参加を認める改訂プロトコルの下で実施されている。

同社は、3月下旬/4月上旬までにCohort 2の初期データを報告し、Cohort 3への移行に関するSafety Boardの判断を得る見通しだ。現在、Hemopurifier治療には透析カテーテルと透析装置が必要で、腎臓内科医と透析看護師が監督・施行する。医療機関と患者にとって利用を容易にする可能性を見据え、Aethlon Medicalは、透析インフラの使用に代わり得る簡素化された血液処理システムとHemopurifierを併用する可能性の評価を開始した。

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References

  1. Redesigning oncology clinical trials with agentic AI - ESMO Daily Reporter · dailyreporter.esmo.org
  2. AEMD: Hemopurifier trials advance with strong safety, key milestones, and accelerated ... · tradingview.com
  3. AEMD: Advancing Oncology Trial; Seeking to Simplify - Potentially Broaden – Device Application · scr.zacks.com