Novartis、テキサス州デントンに放射性リガンド療法の製造拠点を建設へ
Novartisは、米国で進める総額230億ドルの拡張計画の一環として、テキサス州デントンに46,000平方フィートの放射性リガンド療法(RLT)製造拠点を設立する計画を発表した。施設は2028年の本格稼働を見込んでいる。
Novartisは2026年2月25日、テキサス州デントンに46,000平方フィートの新たな放射性リガンド療法(radioligand therapy:RLT)製造拠点を設立する計画を発表した。同施設は同社にとって米国で5番目のRLT拠点であり、テキサス州では初の製造施設となる。これは、同社が米国で進める総額230億ドルの投資におけるさらなる前進を示すものだ。
Novartis AGの子会社であるNovartis Gene Therapies Inc.は、フォートワースの北約30マイルに位置するデントンに、放射性リガンド療法のプラントを設置する。同社は同施設で、がん治療薬のPluvictoやLutatheraなどを製造する。デントン当局は以前、同社の投資総額が2億8,000万ドルに上り、150人の雇用を創出すると見積もっていた。
建設は今年開始される予定で、2028年に本格稼働する見込みだ。デントン拠点では、バイオエンジニアリング、高度製造、品質、オペレーション分野でNovartisの新規雇用が生まれると見込まれており、デントンおよび周辺コミュニティの経済成長を後押しする。
CEOは、RLTにはがん医療を変革し得る可能性があり、米国で5番目となるRLT製造拠点の追加によって需要拡大への対応力が強化されると述べた。また、次世代治療を必要とされるスピードと精度で提供するために必要な能力の構築につながるとしている。
テキサス拠点は、Novartisの包括的なRLT製造ネットワークに加わる。米国内には既存拠点としてニュージャージー州、インディアナ州、カリフォルニア州があり、さらにフロリダ州で建設予定の拠点も最近発表されており、全米の東西両岸をカバーするRLT供給能力を提供する。この製造ネットワークは、予定日に99%超の用量投与を可能にしてきた長年の実績を有する。RLTの各用量は患者ごとにカスタム製造され、時間的制約も大きいため、患者や治療センターへの近接性が極めて重要となる。
同拠点は米国南部の患者に対応し、RLTがより早期の治療ラインや追加の腫瘍タイプへと適応拡大する中で、ネットワークの供給能力を増強する。Novartisは、がん種や治療環境をまたいだRLTの適用を積極的に検討しており、前立腺がん、乳がん、結腸がん、肺がん、脳腫瘍、膵がんなど、さまざまながんで臨床試験(clinical trial)を実施している。
同社は過去10か月で、製造およびR&D施設4件の建設に着工し、3件の施設拡張を開始したほか、追加で2拠点を発表しており、米国事業を拡大するというコミットメントに向けて急速に進捗している。