BioAsia 2026、AI主導のライフサイエンス革新に焦点を当て過去最多の参加者を集める

ハイデラバードで開催されたBioAsia 2026は、世界各地から4,000人超の代表者と500社超を集め、AI主導の創薬や先進バイオ製造などを軸にライフサイエンスの革新を前面に押し出した。国産ディープテックのBioVaramは、アポトーシスを単一ステップで高精度に定量できる**Dynamic Apoptosis Detection (DAD) Kit**を披露し、再生医療領域での展開を加速している。

アジア有数のライフサイエンスおよびヘルステック・フォーラムであるBioAsiaは、2月18日にハイデラバードで第23回を閉幕し、世界各地から4,000人超の代表者が来場し、世界500社超が参加するなど過去最多の参加を記録した。2日間にわたるHITEXでのイベントは、2月17日にA. Revanth Reddy首相が産業相D. Sridhar Babuとともに開会し、約3,000人の代表者を迎えた2025年版から大幅な前年比増となった。

「TechBio Unleashed: AI, Automation & the Biology Revolution」をテーマに掲げたBioAsia 2026では、人工知能(AI)、自動化、生命科学の融合に光が当てられた。医薬品、バイオテクノロジー、医療機器(medtech)、デジタルヘルス、先進製造にまたがる175社超の出展があった。特設プラットフォームとして、新興スタートアップ40社によるStartup Pavilion、ブレークスルー技術を紹介する16社が出展したInnovation Pavilion、さらに中小零細企業(MSMEs)22社の参加があり、中小企業への継続的な支援を示した。

会議ではBruce Levine、Howard Y. Chang、Pushmeet Kohliによる基調講演が行われ、AI主導の創薬、先進的なバイオ製造、次世代の治療モダリティを中心に議論が展開された。NovartisEli LillyThermo Fisher ScientificSanofiMSDMiltenyi Biotecといったグローバルな製薬・ライフサイエンス大手が存在感を示し、Dr. Reddy's LaboratoriesBiocon Biologicsなどインドの主要企業も参加した。

イベントでは、インドのバイオテクノロジーの成長力を示す有力例として、国産のディープテック・スタートアップが注目を集めた。BioVaram(正式名称:UR Advanced Therapeutics)の創業者兼CEOは、人工知能と再生医療を融合させた先駆的イノベーションを発表した。2020年に設立され、2022年に正式に事業を開始したBioVaramは、組織工学と再生医療に注力している。同社は、人体で細胞同士をつなぎとめる必須の「セメント」である細胞外マトリックス(ECM)タンパク質の代替として、AI統合型ペプチドを開発している。

同社のイノベーションの中核にあるのが、初の商用製品であるDynamic Apoptosis Detection (DAD) Kitだ。研究用途向けに設計されたこのキットは、炎症を伴わない自然なプログラム細胞死であるアポトーシスを検出・定量する。アポトーシスは、がん治療薬の開発において重要であり、有効な治療は有害な炎症を引き起こすことなくがん細胞を排除することを目指す。従来、アポトーシスの検出は、複雑な試薬を用いた多段階の手順と長い所要時間を伴うのが一般的だった。BioVaramのDAD Kitは、これを単一ステップの高精度な方法へと簡素化し、死滅しつつある細胞の絶対定量を可能にする。

このブレークスルーは、320アミノ酸からなる大型タンパク質を、精密に設計された15アミノ酸のペプチドへ置き換えるもので、6年にわたる研究と改良の成果である。このイノベーションにより、BioVaramは約2億ドル規模とされるニッチ市場において、世界でもごく少数のプレーヤーの一角に位置付けられた。製品はすでに商用利用されており、インドおよび東南アジアで流通しているほか、欧州への展開も進行中だ。

BioVaramは、インドの研究エコシステムにおける重要な物流上の課題にも取り組んでいる。輸入試薬は通常、納品まで6〜8週間を要する。BioVaramは、DAD Kitをインド国内のどこへでも2営業日以内に供給でき、研究者や製薬企業の創薬プロジェクトを大幅に加速させる。

BioAsia 2024で上位5社のスタートアップの1社として認定されたBioVaramは、このプラットフォームを活用してグローバル展開を拡大した。この勢いを背景に、同社は最近、テランガナ州政府と、Centre for Excellence at Future Cityを設立するためのMoUを締結した。同センターは、今後5〜10年で再生医療とバイオテクノロジーを再定義し得る、高リスク・高インパクトの科学プロジェクトに取り組むことを目的としている。

本サミットは、AIを活用した創薬によってイノベーションを加速し、グローバル投資を呼び込むための要となるプラットフォームとして位置付けられ、製薬リーダー、バイオテック・スタートアップ、研究機関、国際投資家が一堂に会した。ハイデラバードのGenome Valleyが主要なライフサイエンス拠点としての地位を強める中、このイベントは戦略的協業を促進し、新たな資金調達の道を開き、次世代ヘルスケアのイノベーションにおけるインドの存在感の高まりを一段と強化すると見込まれる。BioAsiaの期間中には毎年、多国籍企業がテランガナ州への数十億ドル規模の投資を発表しており、同州が世界有数のライフサイエンス/バイオテク拠点であることを改めて裏付けている。

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References

  1. BioAsia 2026: BioVaram's AI-Driven breakthrough aims to transform regenerative medicine · www.aninews.in
  2. BioAsia 2026 to catalyze global investments & accelerating innovation through AI-enabled ... · www.pharmabiz.com
  3. BioAsia 2026 to kick off on February 17 with record participation - The Hindu · www.thehindu.com
  4. BioAsia 2026 to kick off on February 17 with record participation - The Hindu · www.thehindu.com