Beyond Physician、AI解析による医師インタビュー向け特許出願中のVOICEプラットフォームを商用展開
Beyond Physicianは、従来の調査票に代えてAI解析付きの医師音声インタビューを用いる特許出願中のVOICEプラットフォームの商用開始を発表した。同社によると、10問のインタビューから560件超のデータポイントを抽出でき、初の商用案件では9,800件超の解析データポイントと198件の直接引用を得たという。
Beyond Physicianは2026年2月19日、従来の医師向け調査を人工知能で解析する音声ベースの専門家インタビューに置き換える、特許出願中の独自技術VOICEプラットフォームの商用開始を発表した。同社によると、従来の10問の調査票では医師1人当たり約10件のデータポイントしか得られないのに対し、VOICEプラットフォームでは同じ10問を音声インタビューとして提示することで、560件超のデータポイントを抽出でき、50倍の増加になるという。
同社によれば、製薬企業は医師市場調査に毎年数十億ドルを投じているが、回答率は低下し続けており、得られるデータも表面的な選好しか捉えられていない。医師は調査票について、自らの専門性を軽視するものと受け止めることが多く、複雑な臨床判断を多肢選択式の回答に押し込めてしまうとしている。
VOICEプラットフォームは、独自アルゴリズムを用いて医師インタビューからインテリジェンスを抽出する。具体的には、ピッチ変動、話速の変動、ポーズのパターン、jitterやshimmerといった音声品質指標を含む37の音響特徴、医療における意思決定向けに特化して調整された6つのセンチメント次元、言いよどみをシグナルとして保持し、従来の文字起こしでは捨てられてしまうためらい・確信・感情的関与を検出するパラ言語解析、さらに、あらゆるインサイトを発話された正確な時点に結び付けるタイムスタンプ付き音声による証拠監査証跡を備えるという。
初の商用案件では、同プラットフォームは専門医師インタビューを解析し、センチメントスコアと音声タイムスタンプ付きの198件の直接引用、調査全体での9,800件超の解析データポイント、裏付け証拠付きの各医師の採用可能性スコア、さらに医師の自発的コメントから導き出した競合ポジショニングに関するインテリジェンスを抽出した。この案件では、同プラットフォームの多次元センチメントスコアリングが、実際の医師の処方行動と強い相関を示すことが示されたと同社は述べた。
同社によると、このソリューションは音声を取得し、インサイトを抽出し、定義されたタイムライン上で優先度を付けたアクションを示すカスタム戦略ダッシュボードを通じて実行可能な形式で提供する、完全なターンキー型システムである。Beyond Physicianは、医師が臨床以外の副業や無料のオンライン研修を見つけるのを支援する機会マーケットプレイスとして出発し、顧客需要に応じてAI活用の医師インテリジェンス分野へ拡大したと述べた。